2026年4月
【伊葉の会】

白雲のちぎれるごとく涅槃西風
中野陽典
かわかわと鴉や海苔の天日干し
大槻一郎
列車去りホームに融くる春の雪
大河内基夫
亡き叔母に我句進呈彼岸過ぐ
福田誠治
雲居まで花の隧道奥吉野
南後勝
駅弁の真中に配置木の芽和え
上原赫
鯉の口揺らす水面や水温む
藤井英之助
春の朝イノダコーヒー芳しく
冨土原博美
さくら散る二両列車は音もなく
吉川紀子
菜の花や廃屋浮かぶ青き湖
堀口千賀子
明日また増える空き部屋花の冷
田中利勝

木の橋が遠くに見えて土筆摘む
日根美惠
俎板に造り乗せらる花のころ
久下万眞郎
千本の格子に寄せ来る花の冷え
河野伊葉
春寒や琵琶湖大橋音静か
緒方勝

【伊葉の会】
毎月第4土曜日以下の場所にて俳句合評会を開いています。
北大阪急行電鉄緑地公園駅ビル二階Cルーム(随時見学可)
お問い合わせメール:minamimatsu3@gmail.com

イラスト:河野伊葉のイラストより
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