俳句らんだむ

                              2026年3月

【伊葉の会】

 

春寒し病に油断召さるるな

中野陽典

早春や豆大福に影添いて

大槻一郎

誰が植えし梅向く墓に黄水仙

大河内基夫

梅の咲く窓にたたずみ母思ふ

岩見浩

土手道の一本きりの寒桜

福田誠治

初蝶のふいに現れふいに消ゆ

南後勝

梅の枝少し切り取り開く通路

上原赫

春一番首竦めたる風見鶏

藤井英之助

薄氷掴めばはらり逃げゆけり

冨土原博美

元離宮の檜皮葺(ひはだ)に落つる春の雪

吉川紀子

諍ひの興もさめをり初音かな

堀口千賀子

浅春の木木のあはひの美しく

日根美惠

 

ひとしきりさへずり合うて古代橋

河野伊葉

春蘭の捨て育ちにて塀の外

久下万眞郎

 

 

 

【伊葉の会】

毎月第4土曜日以下の場所にて俳句合評会を開いています。

北大阪急行電鉄緑地公園駅ビル二階Cルーム(随時見学可)

お問い合わせメール:minamimatsu3@gmail.com

   イラスト:河野伊葉のイラストより 

 

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